前回より細かく語っている感がすごいですがどうぞ。
オリジナル框扉の寸法・カラーと実際の扉見本
理想の框計画
キッチンはオリジナル框にした箇所が、部屋全体のアクセントとイメージになっています。ただ、框にするに対しての注意事項というかテーマが私の中でありました。
「甘くエレガントな印象にしたくない。シンプルでアーバンなイメージにしたい。
カラーは2色のみ、全てを木目にしたくない。部屋全体で見てもバランスの取れるようにブラウンとグレーをベースに。うるさくないアクセントカラーにしたい。しょぼい框にしたくない。」
こんな感じです。
オリジナルの框扉をつくるために
框扉と一言で言っても、キッチンひとつひとつで見ると全っ然違う。これははじめてキッチンに框を採用しようと検索した時に衝撃的だった程、唯一無二。
メーカーにより、幅や造りにより、デザイン・カラーや取っ手の印象により、全く違う框扉。印象と雰囲気も。
よし、細かく決めてオリジナルの框扉を考えよう。そう思いました。
私的には、アーチがかっておらず直線と直角的な框が良くて、ラインだけが窪んでいるのではなく中心の□(鏡板)が面で凹んでいるのが好みです。段差がある感じの。
あとキッチン計画にはシステムキッチン的な取っ手もまるっと排除しています。本体も背面もタオル掛け含め。ラインバーというか、シルバーの大きな取っ手も無いです。
そして、均等というのを大事にしたく、どこかで寸法が必ず合うように設計しました。ちぐはぐなのは嫌で、対象的に収まるように考えました。
框の寸法計画と許されない失敗
均等やバランスを考えた時、フロアキャビネットに框が無いので全体を占める框扉の枚数は少ないです。 なので、その少ない扉のバランスや大きさがばらばらになる事は絶対に許されない訳です。
そこで、扉の大きさに関わらず外枠の幅は100㎜に統一しました。
トールキャビネットドア
こちらは背面のトールキャビネット。食器棚の框扉です。
外枠が幅100、真ん中のアクセントの小さい框の中の幅も100。
あえて下の部分の鏡板は小さくしました。海外の框ドアを検索していたら、全部下の□が小さかったのでそういうルールなんだなと思いまして。
そしてその真ん中の部分が丁度カウンターの天板と並行ラインになるように設定して頂けました。
中透けになっているので少し見づらいですが、綺麗にバランスがとれているかと思います。取っ手は天板の上になるように配置。オープン引き出しや天板に触らないように扉を開けたいので。
框扉は塗り仕上げなので特に取っ手の周辺は爪のひっかき傷なんかが出やすいのです。車もそうですよね。少しでも綺麗に保つ為にも、位置は大事かと。たかがされどですね。
インナードロワー(中引き出し)仕様になっているこだわりの食器棚。ここは構想から計画、完成とほとんど変更も修正もなく実現した優秀な箇所。
中の引き出しなんて、最初のスケッチのまんまです。ただやっぱりこだわりと調整、減額に成功した箇所でもあるのでまた別記事で詳しく。完成して実物を見るのが一番伝わりそうですが、、
LD側パネル&収納
つづいてこちらはLD側カウンター&収納。カウンター下パネル(凹んでいる大きい範囲)は框にしませんでした。ただの塗り板。シンプルに、うるさいなぁとなったからです。くどくなくスッキリ感は残ったはず。
そして収納部は外枠100です。ここは4枚共同じ大きさ寸法で均等に。取っ手は背面と同じもの。
LDからキッチンへの入口的な箇所、サイドパネルは框にしました。外枠100幅です。シンプルに大きい框板になります。掃除機や水で傷や汚れが付かないようにせねば。。
トールキャビネットレンジ
こちらのレンジ収納部棚の紹介もまだですよね。ここは紆余屈折ありすぎた箇所。とりあえず今回は框に注目して頂き。。
まず、上下框扉自体の大きさは同じに。そして外枠は縦100、横70でとりました。これは、このサイズで外枠全て100でとったらバランスが悪かったので。
そして、横にある小さい正方形の引き出しは70で統一しました。
これが計画途中の100幅図面。細かいですが70の方が良いですよね?あまり変わらないですか、、、やっぱり正方形かわいいですね、こう比べると特に。
框完成版
以前の記事にも載せていますが、サンプルはこんな感じです。カラーは塗りで仕上げています。直線と直角で三重のライン。取っ手はゴールドでまとめています。甘さと可愛らしさはほぼ無く、スタイリッシュな感じが出ていると願います。
カラーの名前はずばりブルーグレー。暗すぎないブルーグレーにしました。検索するとインテリアにもキッチンにも使われているのでそこそこ参考画像が出てきます。北欧感もありますね。我ながら框かっこいいー!
パントリーはブラウンの木目の面材で揃えてます、取っ手は同じゴールドを使用。
ここで統一感を出します。キッチン空間の背面部分の1番左端はパントリーで1番右端がドアの食器棚なので。両サイドのドアの色が違っても、取っ手のゴールドを合わせてパントリーが変に独立しないように工夫しました。冷蔵庫もブラウンなので浮かないと思います。
微妙に色が違うサンプル見本からカラーを決定しました。
違いがほとんどわからないですが、右に向かって青の配合が多くなっていきます。下の段は木目に塗り仕様。木目無しで決定しました。キッチンも扉もブラウンが木目なのでここはシンプルに。
全体のカラーバランス
LD側から見たら、キッチン本体のサイドパネル、カウンター下、LD側収納面もブルーグレーなので、背面収納側のブラウンの割合は少し多くしたかったのです。その方が、LDからキッチンを見た時にブルーグレーが多くなりすぎず、落ち着いたうるさくない空間を作れると思ったのです。
すごく細かい話ですが、バイカラーの割合を考えてバランスをとりました。
上のカラー図面を見たとき、背面収納スペースはブルーグレー部分の割合が少ないなと思って頂ければ正解です。全体で見たら良い塩梅になるはず、、
そしてキッチン本体は引き出しがブラウン。キッチン作業中はブラウンが多く見え落ち着いて作業が出来そうです。水に強い素材ですしね。
長くなりましたが、框編は終了です。最後までお付き合い頂きありがとうございます!沢山のメーカーとキッチン写真を見て、自分がいいと思うものを模索しました。
板一枚のデザインにかけた時間と日数は、ガゲナウを決めるより新築マンションを決めるよりずっと長くかかりました。
大事に扱いたいと思います。
何十年かたったら、白か黒に塗り直そうかなぁ。
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